人にかかるリンク

データとはつまりは「新しいリンク」。個人データをユーザーが利用できないサイトはつまらない、とTim Berners-Leeは語る
http://jp.techcrunch.com/archives/data-is-the-new-links-tim-berners-lee-says-sites-that-dont-give-users-their-data-back-are-boring/

みなさんはティム・バーナーズリーを知ってますか。
WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)の発明者です。すなわち僕にとってはまさにウェブの父にあたる人物です。(人類のウェブの父です)

この記事を読んでウェブで起きている人間社会の変化、価値の兆しを感じることができるでしょうか。SNSなどウェブに存在する人へのリンク、ここでは「新しいリンク」と呼んでいますがこのリンクがどれほどの価値を持っているか想像できるでしょうか。なぜならWWWとはリンクだからです。

今日の北尾CEOの日記の記事も実はこの記事と無関係ではありません。
http://www.sbi-com.jp/?m=pc&a=page_f_home&target_c_member_id=6

なぜ2ちゃんねるYahoo!掲示板は(いい投稿も質が高い情報もあるけど)、あれほどまでに荒れるのか、
匿名と、ニックネームと、実名と本名と個人確認、これらはウェブ社会やウェブ上に住むアイデンティティーにどのような影響を与えているのか。なぜ人は物理的に会わない環境で相手にリーチができるとわかると攻撃的かつ凶暴になるのか。ウェブでなくても人間には本来見せている顔と別の顔を持っている人がほとんどで、ただそのエッジの効いた、尖った人格が普段は目にすることができないだけ、ということもあり得ます。

ウェブにおける情報の信頼性はGooglePageRankがある程度解決しました。その結果、オープンで膨大なウェブドキュメントは新たな価値を持ち、人類に知の開放と共有を進めました。

だが果たしてウェブにおける人間の信頼性はだれが解決するのでしょうか。本来であれば掲示板などに書き込まれた悪意ある情報そのものが悪意があるのではなく、それを書き込んだ人間そのものの信頼性が揺らぐ問題です。

コミュニティがオープンでもクローズでもそれは大きな問題ではなく、ウェブのアイデンティティハイパーリンクがかかり、情報の信頼性と結びつきができるとき、ウェブにも新しいリンクの力が作用するのではないかと思います。

今日は少し抽象的でウェブ過ぎる話題でしたので軽く流してください。

SBI Robo 渡部薫