現実世界をバーチャルワールドにつなぐSekai Camera

TechCrunch50で日本の有志がやってくれました。最も喝采があったプレゼンを披露したのはTonchidotというスタートアップ。



Sekai CameraはiPhoneからソーシャルタグで現実世界の情報を提供




百聞は一見にしかず、まずはこのビデオみてもらえばどんなものかわかります。






http://www.youtube.com/v/KgTwSXK_5dg&hl=ja&fs=1

画像認識は使わずGPSと加速度センサーを駆使してARを実現しているようです。非常に興味深い。タグ付けされたキーワードからGoogle
FlickrWikipediaなど各種ウェブサービスへ連動させることもできれば商品情報へ飛ばしたりイーコマースに展開もできるだろう。NTTドコ
モが似たような研究をしていたのを思い出しましたが世界を驚かせるのはやはりベンチャーなのだと痛感しました。



TCの記事にある通り、実際のサービス運用には多くの課題が残ります。誰が世界中をタグ付けしていくのか、ずっとカメラを流しっぱなしで歩くわけにもいか
ず、危険だし充電が持たない。ほとんどの場所ではタグは出てこないからどこがARになっているかわからなければ使うモチベーションも上がらない。観光名所
ならこれを使わなくても純粋なGPSやキーワード検索で事足り場合もありえます。まあ、こんな当たり前のことを言うよりもむしろこれはゲーム感覚で現実世
界とバーチャルワールドをつなぐ入り口を見つけるものとして企画するのもありかなと思います。アドベンチャー形式で次の入り口を見つけて謎解きをしていく
とか、そんな遊びにも使えそうです。



このスタートアップがどこまで大きくなるかはわかりませんが、今日まちがなく世界中のVCとスタートアップの関心を引いたのは間違いありません。商業的な成功はともかく世界を驚かせる技術が日本から出て来たことに喜びも感じます。さすがモバイル王国!