【業務用】電子ペーパー端末?

ITmediaNews
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/05/news018.html
の記事より

以前「新聞などの紙の情報媒体は今後減少傾向がある」という内容のものを書きましたが、それと
似たような動きとして「No paper」の動きも徐々に活発になってきています。

先日ブラザー工業電子ペーパーを採用した携帯型ディスプレイ端末の試作機を、
「Brother World JAPAN 2008」というイベントで展示しました。

電子ペーパーというと、「電子書籍」などが以前話題になっていたはず?
と思われる方もいるかもしれませんが、実は電子書籍は人気が振るわず、市場開拓を目指していた
ソニーや松下などが事業撤退を決めているという状況です。

それを受けてか今回の「業務用」の電子ペーパー端末は「電子書籍」とは違う観点に着目し開発を
進めたようです。
注目すべきは、「業務用」というのがポイントでサイズはA4やA5サイズの電子ペーパー端末に
なっていること。

「業務用」電子ペーパー端末を開発したブラザー工業の目的としては、大量の紙でマニュアルや
説明資料を持ち歩く営業マンや技術者などに利用してもらおうと考えているようです。

確かに、重い鞄を持ち歩いて営業や出張に行くことを考えたら、こうした電子ペーパー端末で
気軽に持って行ける方が便利だと思います。
また、毎回資料を印刷することもなくなるため、紙の無駄使いも減ってエコ的な開発であることは
間違いないでしょう。

ただ、紙の触感が好きだといっている日本人がどれだけこの電子ペーパー端末を利用できるか?
また、画面に直接書き込めないという弱点をどう克服するかによって、今後の電子ペーパー端末の
普及度合いが変わってくるでしょう。

環境保護の声が勝つのか?それとも古き良き時代の名残を求める声が勝つのか?
電子ペーパー端末の技術レベルだけでなく、環境問題の観点でも今後注目すべき開発分野かと
思います。

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