ネットでモノを買う?

ネットの販売に関して田舎に売る成功例、ネットにかかわりのない人に売る、なにかヒントが探せませんか?というご質問がありまして、ネットでモノを買う、ということについて考えてみたいと思います。

これまで本ブログにおいてGoogleやウェブの考察はいくつも書いてきましたがEコマースについてはあまり書いてなかったですね。

みなさんはどのくらいネットで買い物をするでしょうか。ある統計でもEコマースの定義というのがネットで決済を完了させたところまでを言うのか、ネットで情報収集して比較して買う決心ができて、実際には店舗などで購入する、というものも間接的に含めるのか、ということでも変わってくるらしいですが、ひとつ言えるのは人々はマスメディアの広告に惑わされることなく、自分に合ったもの、自分に価値があるものを選べるようになってきた、ということが言えると思います。したがって現在の商取引においてはあらゆる分野においてロングテール化が進んでいるということが言えるでしょう。

Eコマースを成功させる要因にはいくつかあると思います。
・ターゲットの設定
・商品の強みと価格帯
トラフィック
・口コミによるバイラル効果
・購入プロセスまでのシンプルな手段

僕はEコマースを考えるときAmazonのモデルを考えずにはいられません。Amazonは僕のウェブの企画の基本(教科書)となっているのであらゆる面においてAmazonのノウハウと比較しながら考えています。

ご質問にある田舎に売る方法ですが、基本ネットでは場所や地域という概念がありませんので都会ではない地方都市に地域を絞る必要はないと思います。場所で絞るよりも年代や世代で絞り込む方が現実的だと言えます。僕の知っている限り成功しているEコマースサイトで地域を限定しているところはありません。これはローカルな特産物のアピールして売る、というのと逆ですので難しいでしょう。

田舎の人がネットリテラシーが低く、都会の人が高い、というのも今はあまり関係がないように思えます。むしろ田舎の方が情報が不足しているため、ネットで情報収集している人が多いかもしれません。田舎と都会のEコマースの決定的な違いとしては、高額商品や手にとって確かめたいものなどはネットで情報収集したあと、実際のモノを見てみたくなるのでそうしたショップが多い都会の方が有利だと思います。家電製品がその代表ですね。ネットで価格を比較して量販店で実物を見て、また家に帰って一番安いところでネットで買う、みたいな。田舎だとこうしたことがやりにくいのです。

これを専門的なウェブマーケティング用語でいうとAISAS(アイサス)の法則と言います。