GWT 1.5 RC1

GWT 1.5 RC1 が出ています。

GWT 1.4 に対して、J2SE 5.0 で導入された GenericsGWT でも使えるようになっているところが、Java 技術者にもオススメできるところです。あとは、全体的なパフォーマンス向上やブラウザ対応の向上などです。

クライアント (Javascript に変換される) 側とサーバ側 (Servlet に変換される) の通信ではシリアライズできるオブジェクトがやり取りされます。リストをやり取りすることも多いわけですが、1.4 では、例えば文字列のリストの場合、


/**
* @gwt.typeArgs <java.lang.String>
*/
public List getStrings();
という記述で、クライアントから呼び出すサーバ側の RPC のインタフェースを記述していました。これが、素直に

public List<String> getStrings();
という具合に書けるようになります。

GWT を使うには、最終的には AjaxXHR で素で書いたことがあった方が、RPC の機構の理解は早いです。また、既にあるライブラリや GWT で書くよりは Javascript で書いた方が適切な場合には、JSNI (JavaScript Native Interface) で Javascript を埋め込むことができますので、Javascript に対する一定の知識があった方が良いです。例えば、SWF を扱う際に SWFObject を使う場合、


protected native boolean injectSwf(
  String divId, String swf, String id, String w, String h, String ver, String c) /*-{
  var so = new $wnd.deconcept.SWFObject(swf, id, w, h, ver, c);
   so.addParam("menu", "false");
   so.addParam("quality", "high");
   return so.write(divId);
}-*/;
のように、JNI の記法 (宣言のコメント中) で Javascript を書きます。

iPhone の発売を狙って、何か簡単なアプリケーションを GWT 1.5 RC1 で作ってみます。

森田