ジェリー・ヤンはYahoo! JapanのCEOになってはどうだろう?

ジェリー・ヤンがインターネットを作った人物の一人であることはまちがいありません。そして「人間こそが、ネットの膨大な情報を整理できる」という思想はGoogleというロボットが幅を利かせているウェブにおいてもう一度必ず人間の力が必要になるときがきます。(もう来てるかな)

米国企業の大変なところは今回の例にもあるように経営と株主の関係です。多くの企業が四半期の業績を求められ長期的な戦略に立って事業を推進することが難しく、株主は株価を上げることだけを要望しています。このような経営手法とプレッシャーの中でジェリー・ヤンの才能が発揮できるとは思えないのです。

いっそのことYahoo! IncのCEOを辞任して、Yahoo! JapanのCEOになってはどうだろうか?ソフトバンク孫社長はアジアを制するものがインターネットを制す、と宣言しており、またYahoo! JapanWeb2.0で出遅れており、携帯電話の検索のシェアではGoogleに9割のシェアを奪われています。Yahoo! Japanにこそ、若く、カリスマがあって、インターネットのビジョンを見せることができる人物が必要でしょう。

ジェリー・ヤンは中国系アメリカ人で中国にも精通しているし、日本も大好きで確か奥さんは日本人です。これからのウェブは日本の最先端のモバイルウェブから世界に広がるのだからここでもう一度ジェリー・ヤンたるその才能を日本発で発揮してもらえないかと思います。

孫社長とも全般の信頼を置かれている仲ですし、ジェリー・ヤンほどネットの業界を知り尽くしている人もいないでしょう。ただ彼は米国のこのようなプレッシャーの中でYahoo!を舵取りするようなそういうタイプの人ではないと思います。

ジェリー・ヤン孫社長がどう考えるかはわかりませんが、これはあくまで一つの仮定の話です。ただ5年とか10年の単位で新しいインターネットの世界を見てみるとこの組み合わせとYahoo! JapanのCEOで世界のモバイルウェブをひっぱっていくという新しい仕事は業界にもとてもインパクトあるものではないでしょうか。

SBI Robo 渡部薫