「中の人」が会社を評価する就職情報サイト

ITMediaNewsの記事から
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/12/news028.html

アメリカのGlassdoor社が面白い就職情報サイトを立ち上げました。

この就職情報サイトは過去3年以上勤めたことがある会社に対して「匿名」で職場の
雰囲気や給与に関するリアルな情報を書き込みできる仕組みになっており、書き込みを
した人のみが他のユーザーが提供した企業情報を無料で閲覧できる仕組みに
なっているそうです。

今はYahooやGoogleなど一部の企業情報が公開されています。

例;yahoo
http://www.glassdoor.com/Reviews/Yahoo-Reviews-E5807.htm
評点3.7になっています。。。。
http://www.glassdoor.com/Salaries/Yahoo-Salaries-E5807.htm
サラリーは。。。。。

日本でも就職情報サイトを中心に就職・転職活動が行われるようになっていますが、
その就職情報サイトに掲載されているほとんどの情報を人事部が学生や転職者向きに
企業の良い面を打ち出す作りになっています。
ですから、企業の良い面だけに注目して入社した後に「こんなはずではなかった」
「こんな職場だとは思わなかった」というミスマッチが起きているという事実が多かれ少なかれ
生まれてしまいます。

今回Glassdoor社が立ち上げたサイトは働いた経験がある人が「匿名」でリアルな情報を
書き込める仕組みになっているため、就職希望者にとっては入社後のよりリアルな将来図を
描けるようになると予想されます。

今は働き手も職場を選ぶ時代です。
こうしたより具体的な職場の様子がわかるのは就職活動者にとっては、とても魅力的な
コンテンツとなるのではないでしょうか。

あとは、その情報にどれくらい信憑性があるかということになろうかと思います。
両極端の意見は切り捨てて利用するというのが一般的な流れになっているかと思いますが、
偏った書き込み(悪意・人事部からの意図的な発信)が多くなる可能性もでないとも
限らないので、チェックするにしてもバランスは難しそうです。

Glassdoor社のこのビジネスモデルが成功したら、日本でもこうした就職情報サイトが
登場するかも。いや、すでに、このビジネスモデルを元に検討を開始している企業さえ
あるかもしれません。

労働力人口が減っている中で、人材の囲い込みを考えている企業が多い状況を考えると、
こうした「中から評価サイト」が、就職情報サイトのこれからのメインになる可能性は
多いにあると思います。

既存の就職情報系企業も安泰ではいられない時代に突入しそうですな予感がします。

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