リッチモバイルインタフェース

パソコンをはるかに超える画面数 (ケータイとか PDA とかカーナビとか STB とか) のあるモバイルにおいて、アプリケーションプラットフォームの陣地合戦が激しくなってきました。

AdobeOpen Screen Project を発表し、Flash, AIR 仕様をオープンにし、プレイヤーのライセンスを無料にして、一気に普及させる動きを見せています。相変わらず、プラットフォームの標準化に対して、素晴らしいタイミングとセンスを発揮しています。

MicrosoftSilverlightノキア端末の Symbian OS 上に載ってくるとの発表がありました。ノキア端末のシェアは世界市場で4割程度ありますから、その中のスマートフォンの数も相当な数になります。また、Windows Mobile への展開もありますので、こちらも一気にシェアを取って行くでしょう。

モバイルのアプリケーションプラットフォームというと、J2ME が普及していますが、次は JavaFX Mobile にて、Java の堅牢さを活かしつつ、リッチなユーザインタフェースを実現できるプラットフォームを進めています(と言うことなのだけれど、あまり動きが伝わってきませんね。)。

ソニーエリクソンが発表した Project Capuchin は、J2ME + Flash Lite の良いところ取りというプラットフォームです。UI 部分を Flash Lite のパーツが使えるということです。

TrolTech は、Qt の機能に Java からアクセスできる Qt Jambi を発表しています。LinuxGUI ツールキットとして Qt は大きなシェアを持っていますので、Linux ベースのモバイル機器というターゲットとして納得できます。

モバイル機器においては、オフラインモード(圏外)があるため、PCブラウザ (Safari, Opera, ...)(not フルブラウザ) + Ajax という手法が難しいシーンが多く考えられ、リッチなクライアント+ネット上のデータソース+ローカルキャッシュということになっていくのだと思います。

森田