らくらくホンのドコモの対応にはがっかり

ドコモ、ソフトバンク"かんたん携帯"の製造・販売等差し止めを求める仮処分命令を申し立て

なるほど、言いたいことはわかります。でもこの対応にははっきりいってがっかりです。これは海賊版でも特許侵害でもない、ソフトバンクモバイルからしたら当たり前の商品企画だと思います。ソフトバンクに味方するわけではなく、このあまりにお粗末なドコモの対応にびっくりしました。

2001年からこの市場を切り開いてきたという主張、創意工夫を凝らしてシンプルにしたというらくらくホン。企業としては新しい市場を切り開いていく、顧客の声に耳を傾け商品開発をする、購入後もサポートする、というのは当たり前の企業努力でそこに独占的な権利などは発生しないと思います。本来であれば、市場を切り開いた企業ブランドこそ消費者は尊敬し、他社が真似をしたとしても先行者メリットを打ち出し、真似は真似で2番手にしかなれないものです。

この対応ははっきりいって王者ドコモがソフトバンクを恐れていることの証明であり、かんたん携帯がらくらくホンを脅かすものだということを証明したにすぎないと思います。携帯電話なんで素人目に見たらどれも同じに見えます。AppleiPhoneくらいイノベーションと挑戦したのなら言ってもいいくらいですが、なんていうか、販売止し止め請求だとかなんでだれも止めなかったの?と思ってしまいました。真似されるというのはそれだけ優れた商品だったという証明です。シニアの人が見たら勘違いするかも?!みたいな理由だけでドコモが訴えるとは、今のドコモの現状が見えるようです。

ドコモは本気で端末の機能や企業の信頼性で携帯電話が売れていたとまだ思っているのでしょうか。この1年のMNPの結果やホワイトプランによるじわじわと広がっているソフトバンクへの応援とドコモへの不信感を感じているのでしょうか。料金をぜんぜん下げなくてそれこそ顧客の声を無視し続けて携帯電話料金を搾取してきた企業の対応がこれです。

たかがらくらくホン騒動ですが、ドコモの先行きが見えたような気がしました。自分たちの権利だけを主張し、消費者の真の声を聞こうとしない企業は遅かれ早かれ衰退していくのではないでしょうか。

あとシニアをばかにしていませんか。いくらなんでもドコモとソフトバンクの違いくらいわかりますよ〜。

SBI Robo 渡部薫