米ヤフー、買収提案拒否で株主代表訴訟に直面--News Corp.と提携模索の報道も (CNET)



相変わらず、Yahoo!買収のニュースはウェブのホットな話題です。ついに集団訴訟までされたんですね、、、。先日MSにNOを突きつけたかと思えば、AOLと協業の可能性が出たり、今度はマードック氏率いるニューズ社との協業の可能性がささやかれています。



ヤフーとNews Corp. 、マラソン交渉中―Microsoftへの対抗案は出るか?
(TechCrunch)



ここで一言。

ニューズ社といえば、MySpaceが真っ先に思い浮かびます。マードック氏がYahoo!を手に入れれば、トラフィック、サーチ、広告、SNSコミュニ
ティとエンターテイメントに必要なものすべて揃い、次世代ウェブメディアの覇者となるのはほぼ確実な体制となりそうです。



しかしこの野望には3つの問題が待ち受けます。

1.Yahoo!をこの約5兆円もの金額で買収できるのはMicrosoftだけ。Newsの提案がよほどのことでないと買収までいかなくても20%の
シェアを持つだけでYahoo!の株主が納得してくれるかどうかわからない点。またNewsは利益を得るがYahoo!の業績悪化の根本的な解決にはなっ
ていない。Yahoo!に必要なのはGoogleに対抗できる技術力なのだから。



2.MySpaceGoogleと組んでいるため、契約が期間が残っている間はタフな関係が続くことになる。いまだかつてGoogleYahoo!の両天秤をかけて運用されたサービスはない。



3.これが一番大きいと(個人的には)思う。

マードック氏のNewsがYahoo!をほしいのは100%理解できる。手に入れたときの価値はそれはもうすごいことになりそうだというのは簡単に想像できるから。

最大の問題はMySpaceの方。Newsは当然、Yahoo!がだめだったSNSMySpaceと統合してYahoo!+MySpaceとしてサービ
スの拡大を図るはず。MySpace Japanが設立できたのはマードック氏と孫社長の仲の良さで実現したけど、最後までYahoo!
JapanのSNSYahoo!Daysとの衝突が問題になった。



さらに!、MySpaceの創業者トム(社長)とクリス(CEO)はYahoo!が嫌い。嫌いというか、MySpaceYahoo!は文化が違うと思っ
ており、さらに自分たちはクールでかっこいい、Yahoo!はださいと思っている。(ちなみに本人に直接聞いたのでほんとです)Yahoo!を超えること
が彼らの目標の一つであるので、マードック氏が強引にやったとしてもどうなるのかな〜?確かに今MySpaceはNewsのものだから創業者の影響力は落
ちているのかもしれないけど、、、あのときのあのふたりの言葉からMySpaceYahoo!はあり得ない組み合わせなのだ。