Googleとドコモ

今朝の日経にGoogleとドコモの提携ニュースが出ましたね。
携帯電話がサーチテクノロジーを導入することは格別驚くことではありませんが、これでドコモGoogle、auGoogle、ソフトバンクYahoo!で図式ははっきりしたわけです。



僕がBBモバイルソフトバンクの携帯電話企画会社)にいたころ、携帯電話は90年代の話す携帯電話、ドコモの夏野さんがi-modeで使うケータイと表現したのに合わせて、次は探すケータイと称して企画を立てました。

話すケータイ→使うケータイ→探すケータイ

それに合わせて携帯電話のボタンのインターフェースもデフォルト入力を数字から日本語に変えるべきだとしました。そもそも今、ケータイで電話番号を入力する人なんて皆無なのにコテコテに固まった頭だとそういう柔軟な変化にも対応できないのです。



2010年には携帯電話の利用頻度は

検索>メール>ウェブ>通話

になるでしょう。それくらい携帯電話は何か情報を探すのに最適なデバイスなのです。



もしこのままソフトバンクYahoo!というポータルに執着したら、検索がメインになる携帯電話サービスで苦戦を強いられるでしょう。ページビューとい
トラフィックからのビジネスモデルに執着したら収益モデルでも苦戦を強いられるでしょう。携帯電話からのページビューとバナー広告を捨てられるかどう
か、が勇気の分かれ目かもしれないですね。



auとドコモはGoogleサーチを導入し、さらにウェブメールG-mailとケータイメールを連携させます。今後は一番強烈なのがGoogleMapと
の連携でしょう。少しずつ確実に行われると思いますが、情報というのは持てばいいというものではないんです。入り口を支配してもだめなんです。その人が必
要だと思った情報とさらに異なる価値ある情報をどうやって紐付けてあげるか、そんな些細なことで価値が何倍にもなります。それができる唯一の技術が今のと
ころサーチテクノロジーです。



僕たち一般のユーザにとっては利便性があがるだけではありません。いつでも、どこでも探せる環境が出てくるということは特にビジネスマンとしては自分自身をしっかりSEO(最適化)しておかないともう誰もごまかせないですよ。

SBI Robo 渡部薫