人気ケータイサイト通じて殺人事件が発生


インターネットには光と影があり、そこには社会の表と裏と同じような世界が存在します。GoogleYahoo!といえど、影が見えにくいだけで、イン
ターネットというものは少なからずそういう側面があることを、使っているユーザも知りながら意識の外側に置いています。



http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00122779.html



ケータイ人気サイトといえば、某サイトですが、中高生をはじめ今では30代の大人も利用していて700万人〜くらい会員がいると思われます。



インターネットやi-mode登場以前は子どもたちと大人たちがコミュニケーションで交わる機会というのはほとんどありませんでした。大人になって中高生
と接する機械があるのはそれこそ学校の先生くらいだったでしょう。厳密にいうとテレクラなるものがありましたが、当時は公衆電話を使うのがメインだったた
め、周りの目もあって一応ブレーキがかかっていたと思われます。



ネットやウェブそのものがすでに仮想空間であることを知らない大人たちは、ケータイのインターネットで子どもたちが自分たちの分身をウェブ側においてウェ
ブ社会に出ていることを認識していません。現実世界のような子どもと大人の社会ルールが決まっているわけでもなく、正しく温かい目による社会的監視、規制
がかかることもありません。



一方大人は大人でこのルールのゆるい仮想世界を自らの欲望や好奇心、かつてかなわなかった出会いを求めて利用します。仮想空間では何もかも偽ることができ、そこで交わされるのはデジタル化された文字列や絵文字などの空虚な情報なのです。



果たして、これからのウェブ社会において、現実世界の赤信号と「青、黄、赤」と色の付いていない情報のどちらが未来を担う子どもたちに危険であるか本気で考えている人がどのくらいいるのでしょうか。



テクノロジーによって便利になることは、悪意ある方向も便利になることです。ケータイやメールで家族や友だちがつながりやすくなることは、悪意ある人とつ
ながりやすくなることです。1の悪意は100の善意を覆す影響力を持っていることを知った上で、こうした社会の問題を一人ひとりが考えてほしいと思いま
す。



豊かな老後や豊かな社会は経済力からだけでは生まれません。次代を担う輝かしい若い力が育ってこそ、安心できる未来が訪れるのではないでしょうか。



今日また新たに人が住むウェブ社会に安全と秩序をもたらすべきと決意をしました。

SBI Robo 渡部薫