Open ID による信用や評価の流通

Open ID を採用するサービスが、徐々に増えてきています。これは、サービスをまたいだ SSO が実現できます。また、利用者にとっては、事業者に個人情報を預けた場合、その情報のコントロールは事業者側にありますが、Open ID では利用者側にコントロールがあります。

Robo でも複数のサービスをまたぐシンプルな認証 ID 基盤を持っていますが、今後追加していく認証プロバイダの一つとして Open ID は有力な候補の一つとなっています。

Open ID は、サービスをまたいだ同一人格の保証をしてくれますので、ネット上での活動を通じて築いてきた信用や評価を持ち運ぶことが出来ます。Open ID のような基盤の持つ大きな意味はここにあると思います。

ネット上の情報の信頼性、人の信頼性を評価する場合、定量的な評価 (回数や頻度など機械的に集計が可能な評価軸) と定性的な評価 (人によるソーシャル的な評価軸) の両面があります。

Google の Page Rank は、大規模な定量的な評価ですが、この人は信頼できそうだという評価に、直接的にはつながりません。ただ、目立っているものを見つけるきっかけに過ぎませんが、見つからないものは評価の対象とならないのも事実です。人の評価というのは、定量的な評価も要素の一つですが、人による定性的な評価 (例えば、オークション取引での満足度のようなもの) も重要な要素の一つとなり、後者の比重が高いように考えられます。

森田::