アニメはファッション化の流れ?

日本にいるとあまり気が付かないですが、日本のアニメは欧米ではオタクや子どもが楽しむアニメから流行に敏感なヤングジェネレーションのアートでありファッションになってきています。



マンガやアニメが広く欧米で認知されるようになったのはインターネットの力が大きいです。2000年以前は日本のアニメは主にテレビ放送で海外にも流れていました。マンガや作品性の強いアニメは一部のマニアにしか届かず、認知されることはありませんでした。

ところがその希少性やユニークさ、日本人特有の作品に対するきめ細やかさはやがて海外の一流アーティスト、芸術家の目に留まり、アートとして受け入れられ
るようになります。マンガ、イラスト、アニメ、フィギュア、カード、ファッションなどがそうです。最初に注目されたのはフィギュアとファッション業界であ
ることは明白です。



フランスのパリが欧米で一番日本文化に親しんでおり、マンガやアニメが受け入れられていることは偶然ではありません。数々のスーパーブランドがこぞって日本の萌え文化を参考に自らのデザインや創造性をインスパイアされているのです。



ルイ・ビトン、シャネル、グッチ、エルメスクリスチャン・ディオール、コーチなどに留まらず、ファッション雑誌などもVOGUE、MARIE CLAIRE、GLAMOUR、ELLE、COSMOPOLITANなども多大な影響を受けています。



米国のテレビやハリウッドの影響は述べる必要もないと思いますが、注目すべきはメディアへの影響よりもファッションへの影響です。



なぜなら目で見るテレビや映画などのメディアと身に着けるファッションや装飾類(バッグ、靴、アクセサリーなど)への影響は別物だからです。



ファッションの最先端のモデルが一般消費者に流れてくるのに大体2〜3年かかります。もちろん一般消費者まで落ちてくるときはその斬新性やとがった特徴などは万人に受け入れられるよう丸くなってしまうのですが、いわゆるモードというコンセプトは引き継がれていきます。



さて本題に戻りますが、世界のファッションの動きをみてウェブサービスといったいどんなつながりがあるのか考察してみたいと思います。僕たちが消費者とし
て影響を受けるのはケータイ(携帯電話端末)、クレジットカード、そしてアバターです。いずれも身に着けるアイテムであり、自分の分身になるもの、と定義
されます。

SBI Robo 渡部薫