検索という言葉

SBI Robo の森田です。本日より、開発ブログを書き始めることにしました。開発ブログと銘打っていますが、いろいろな背景を持つ開発スタッフが書いていきますので、いろいろな話題を取り上げていくことになります。

今回は「検索」という言葉について、改めて振り返ってみたいと思います。「検索」の最終的な目的は、自分が欲しい、何らかの答えを得ることと言えます。そして、その過程には、様々な方法が存在します。

  • 階層構造を辿る。 (Yahoo! などに代表されるタイプ)
  • 検索語を入力する。 (Google などに代表されるタイプ)
  • 人に聞く。 (コミュニティに参加するタイプ)

これらは、能動的な検索ですが、前2者が静的な答えを得るのに対し、「人に聞く」という方法は動的な答えを得る昔ながらの方法です。人に聞くという行為は、自分の持つ何らかの情報を発することにより、その反応として情報を呼び寄せることになります。情報が情報を呼ぶというわけです。

前2者についても、静的とは書きましたが、最近では前後の検索履歴や行動履歴から、その人にとって適切と思われる答えを返そうという動きが、各所で見られるようになってきました。

  • コミュニティに参加し、他人が得た結果を入手する。

は、FAQ や TIPS 情報の入手ではよく用いられ、優れた方法です。自分はコミュニティに対して情報を発しませんが、成果を共有するというわけです。

ネットの発達が、情報のやりとりを飛躍的に向上させ、成果の共有が簡単にできるようになりました。

コミュニティにて、判断の一部を他人にゆだねる行為も、広義の「検索」と言えるかも知れませんが、少々苦しいですね。「相談」という言葉がありますので。

ネットから離れますと、地図の経路を検索するというナビゲーションという方法も利用されています。目的地までの道のりを、色々な条件で得ることが出来ますので、「検索」の一種と言えますが、「検索」と言う言葉ではやや窮屈です。

カーナビゲーションなどに用いられる GPS は、緯度、経度という情報を、時刻とともに自動的に入力して、経路の検索を繰り返しています。検索というと、キーワードを入れることを思い浮かべてしまいますが、センサーによる自動的な入力により、自信は入力を意識せずに、情報を得ることも可能となってきました。

鉄道の自動改札のセンサーネットワーク、店舗における電子マネーのセンサーネットワーク、警備システムのセンサーネットワークなど、身の回りには様々なセンサーによる自動的な入力が、知らず知らずのうちに行われています。

これらのセンサーネットワークによる入力は、行動パターンに基づく検索へと発展させることも可能です。携帯電話を使った検索が、一番これに近いでしょうか。GPS 搭載のおサイフケータイですと、かなり絞り込んだ条件のサービスを提供できる可能性があります。

やや発散してしまいましたが、何らかの入力を、その人が求める何かとマッチングさせて情報を返すというサービスが、現在の「検索」という言葉になりますが、その過程の色々な方法を代表するには、役者不足な言葉でもあります。

森田