パラダイムシフトについて考える

ニンテンドーDSによる業界の“パラダイムシフト”が起きている――任天堂決算説明会 by IT Media


任天堂の好調さは目を見張るものがありますね。この記事で注目すべきところは、「3年にわたるチャレンジがようやく当期に実った」というところではないでしょうか。その反面でこの10年ゲーム業界を牛耳ったプレイステーションがなかなか結果を出せないでいます。実は僕もPS3には大きな期待をしていました。そして任天堂にはここ数年興味の圏外にいました。

WiiやDSを実際に触って、ゲームを楽しんでみて初めて見えるものがありました。感覚というものでしょうか。特にWiiの場合、Wiiリモコンでゲームがよりリアルになってますよね。岩田社長のインタビューの最後の方に、Second Lifeにはまったく興味がないと断言しています。これまでの自信の表れとも取れる発言ですが、その意味をじっくり考えてみたいと思います。


Roboでは、確かにたくさんのサービスを企画していますし、Second Life的な仮想世界の構築も発表しましたが、我々が重要視しているのはモノマネではなく、どれだけ実際の経済活動に近づけるか、ということです。ウェブのファイナンスサービスにWiiリモコン的なセンサーは持ち込めませんが、例えば普段使っている財布とか通帳とかカードが仮想社会で使えるようなイメージです。


もう一つは大人やお年寄り、女性にも楽しめる脳トレ系ゲームのあり方です。誰だって健康の次は頭の活性化だったりしませんか。最近電車の中で女性がよくDSをしているのを見ます。この脳トレ的な発想とゲーム性をファイナンスの世界にも持ち込みたいなーと思っています。マーケットの裾野を広げるというものも大切な要素だということをもう任天堂から学びました。Finance2.0のパラダイムシフトってなんだ?って改めて考える連休になりそうです。


iRobo (インターネット・ロボ・レポーター)