日本の食料自給率は39%。

国民1人1日当たりの摂取エネルギー(熱量)のうち、国産食材で供給した場合
996kcalしか摂取できません。
YOMIURI ONLINEに、国内生産のみの食卓を経験した記事がありますので紹介します。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/foodexp/fe_fo_01.htm

■メニューの一例


サツマイモ40g
カボチャ40g
ミカン40g


ご飯 75g
焼き魚 さば 50g 塩
チンゲン菜 60g
酢の物 キュウリ40g、ワカメ2g、酢4g、砂糖1g

正直、この内容が毎日続くとなると活動する気がおきないでしょう。
これを体験した方も「歩く気がしなく、頭も回らなくなった」と報告しています。
今の日本の生産能力が危機的状況であるということが良くわかります。

でもこんな状況で、日本は飽食&大量廃棄を続けています。

飽食だけが理由ではないと思いますが、年々子供の肥満傾向率が高まっています。

少し古いデータですが、文部省の調査結果を表示しているサイトを紹介します。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2006/12/005049.php
1977年には6%台だったものが、12%に迫る勢いです。

また、食べられるのに廃棄される国内の食料品は年間約600万tに達すると農水省から
推計値がでています。(食料品というくくりだと1940万tらしい)

1人あたり年間180kg消費と仮定しても、3000万人超の食料となります。
もし、この食料を世界中に振り分けられるとしたら毎年1500万人が餓死している現状を
解決できるのに。と思ってしまいます。

個人的な意見ですが、廃棄原因は、無駄な食料購入もあると思いますが
食べ物に設定されている期限への過剰な反応だと感じています。

コンビニなどでおにぎりやお弁当などを棚から回収している場面に遭遇したことが
ありますが、コンビニは、消費期限より前に販売期限を設けていて、その時間を
過ぎると棚から回収することになっているそうです。
しかも、その消費期限も本来食べられる期限より短く設定されているので、本当なら
まだまだ食べられるのに、万が一のリスクを考えて無駄に捨てているのです。

ファーストフードも同じように、調理してから一定時間を経過した段階で
すべて廃棄しています。

今は、回収した食料を飼料に再加工して利用する仕組みが少しずつ出来ていますが
食べられるものを惜しみもなく捨てることを良しとする社会そのものを
変えないことには抜本的な解決は出来ないのではないかと思います。

とりあえず直ぐにできることからはじめましょう。

・食べる量を減らす
・食べ残しをしない
・無駄な買い物を減らす
・国産品をできるだけ食べる
・季節はずれの食品はさけてみる

ちなみに、国産品といえば「米」ですが、最近「小麦粉」に変わる「米粉」を
推奨する動きがあるようです。
農林水産省のサイトに参考資料がありましたので参考までに。
http://www.maff.go.jp/j/soushoku/keikaku/komeko/pdf/jyuyoukakudai.pdf

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