ゆるいつながりと非同期コミュニケーション

コミュニケーションの方向性として、ゆるいつながりと非同期というキーワードに注目してみます。

Twitter におけるつながりは、ゆるいつながりです。SNS のそれと異なり、いつでも離脱できますし、いつでも復帰 (フォロー) できます。書き込む内容も、何か反応を期待するわけではなく気楽です。ブログですと、コメント、トラックバックによる反応を不安半分で期待し、SNS ではコメントが半ば義務化するつながりの距離感が辛い時もあります。

Twitter の面白いところは、同期コミュニケーションの中に、非同期なコミュニケーションも成り立っているというところです。フォローした人の過去のメッセージにリプライしたりします。

ニコニコ動画は、非同期なコミュニケーションが、動画の再生という軸上にまとめられ、3日前のコメントと3分前のコメントが同期します。動画の再生時に、時間軸を超えて人が集まる状態が作れるところが素晴らしい構造です。

コミュニケーションされている内容は二の次で、「つながっていたい」という「つながり」の部分は強くなり、コミュニケーション自体は非同期化していく、という構造が見えてきそうです。特に、携帯電話のプロフ系サービスなどで顕著になっています。

森田