ウェブの時間と距離

人間は目に見える距離の長さはものすごく意識することができます。東京から大阪、北海道、沖縄、ハワイ、ニューヨーク、パリ、ブラジルと言えばその距離が
意識の中で認識できます。それはこの100年、クルマや新幹線、飛行機の体験と無関係ではありません。飛行機に乗ったことない人がニューヨークとブラジル
までの距離を意識することは難しいです。現代人と100年前の人とでは距離への意識がまったく違うことでしょう。


も一方、人間は、時計というものが発明されてから時間の距離の認識にはあまり変化がありません。100年前の人と、現代人と1時間は1時間、1日は1日、
1年は1年で意識は大差ないでしょう。現代社会が忙しいからといって100年前の人と待ち合わせしたとしてもちゃんと指定した時間に会えるでしょう。



梅田望夫さんの本を読むとウェブは空間の革命であり、人間の脳の働きの革命であることがよく理解できますが、もうひとつウェブが人間にもたらしたものは、時間の距離を限りなく0に短縮させた革命です。



少し物理理論的な話になりますが、ウェブは空間ではなく、時空で過去に行くことのできる空間です。(まだ未来には行けません)説明が難しいのですが、仮想世界を空間と見て設計するのと、時空と見て設計するのとでは大きな差が生まれます。



ウェブに生きる人間の時間の意識は1秒単位です。そして今それが限りなく0に近づこうとしています。仮想空間は0秒空間とも言えますし、0m空間でもあります。それがGoogleという空間。



今日は防衛省までがUFOの話をしていましたので、僕も少し頭を宇宙まで飛ばして見ました。

SBI Robo 渡部薫