サーチエンジンは無知を知力に変える

僕は未来が見えているわけでもありません。ただ毎日ウェブに住んでいれば、当たり前のように行われていることが、このまま当たり前のように進化していくのだろうな〜というのは1+1が2になるより明らかにわかります。

Roboの社員ですら、また僕と長時間一緒にいる人ですらウェブの本当の怖さや真意を理解している人は少ないです。ましてやグループ内の人や外の人にRoboがやろうとしてることをひとつずつ説明してもなかなか理解してもらえないし、飛びすぎた話なのかもしれません。

ただここ最近よく思うことはなんでみんなもっとGoogleのことを知ろうとしないのかということです。Google検索エンジンだと思っている人はウェブのことをわかっていないと思ったほうがいいです。自社のサービスサイトに優れた検索エンジンを入れることに
躊躇し、費用対効果しか見えない人はウェブサービスから撤退したほうがいいかもしれません。エクセルの検索や並び替えとGoogleの検索は根本的に違うことがわからなければこれからウェブで起きることも、グローバル社会がどうなっていくかなども到底理解することもできません。人がどのように教育され、思考し、経済活動していくか、ウェブ世界から見たら今の日本は江戸時代の士農工商紹介と同じです。格差社会も、一人当たりのGDPが16位になったものウェブの発展と無縁ではありません。

僕はマルクス主義でもGoogle主義でもありません。現実に起きていることをありのまま受け入れる能力があれば、そして世界の子どもたちの能力がどのように育まれているか見る力があればウェブ社会がどのような社会になるかわかるでしょう。

99.9%の人は世界がそうなって初めて世界がそうだったんだと気づくのですが、変わったことすら気づかない人たちもいるし、無意識に変われる人もいます。

今がこれからの100年の始まりにしかすぎないということを感じられる人がいればいいと思います。無知はイノセンスであり純粋ですが、人間は無知を知能に変える能力を持っているからこそ文明を築き上げることができるのです。

このビデオはGoogleが何かをうまく映像で見せてくれます。それでもGoogle検索エンジンだと思う人は、、、です。



このビデオで人がたくさん出てくるのがわかるでしょう。Googleが対象にしているのは情報だけでなく人だということがよくわかります。最後にゲノムまで行き着きますが、その野望は置いておいたとしてもGoogleが21世紀何を創り出そうとしているか考えてみてください。

SBI Robo 渡部薫