新しいビジネスの信頼のカタチ

社会的背景

 1995年、インターネットが商用化してから約12年が経ちます。もはや私たちの生活にインターネットのない世界は想像できないでしょう。人々はメールに慣れ、ウェブから情報を得るようになり、オンラインでショッピングするようになりました。

 1998年に検索エンジンGoogleが世に出てから人々のウェブでの活動方法は劇的に変わりました。調べごとにしても、旅行でもショッピングでもまずは検索してから、というライフスタイルが定着しました。Googleはあらゆる情報の出発点となり、私たちの情報のナビゲーションとなったのです。そのとき重要な役割を果たしたのがサーチエンジンのランキングテクノロジーです。Googleをはじめとする検索エンジンのキーワード検索で、最初のページに検索結果が返ってこなければ、その情報は存在しないものと同じになるのです。こうしてウェブページはSEOサーチエンジン最適化)されるようになりました。

 2003年ごろから始まったいわゆるWeb2.0サービスでは、人々は自ら情報を積極的に発信し、共有することが可能になりました。ブログ、WikiSNS などです。ユーザが自発的に情報を発信するようになり、ウェブの世界では情報ビッグバンが起こりました。あらゆるものがウェブで流通するようになりました。日々の日記、写真、動画、私たちの身の回りのちょっとしたことまでがウェブで公開されていっているのです。

 そして人間は自分自身までも公開し、共有するになりました。MixiMySpaceFacebookのように、人々が自分自身をネット上に公開するようになり、日々の生活を記録するようになりました。またこれまでの人間社会における人間同士のつながりも、ウェブ社会と同化し、ウェブ上の知り合いとつながるようになりました。ここで人々は現実社会とウェブ社会において信頼性という評価を得ることとなり、実名における活動が現実社会の活動にフィードバックされる時代になったのです。

 SNSでは多くの人が別名(ニックネーム)を使っていますが、ビジネスの世界ではニックネームではなく、本名で活動することが好ましいでしょう。またビジネスの範囲であれば、プライバシーの問題と一線を画すことができ、むしろメリットのある情報共有ができるようになると考えられます。米国のLinkedinのようなビジネスSNSサービスはまさに新しいビジネスの信頼性のあり方を示していると言えます。

 現在のビジネス社会では名刺を交換したら、ウェブである程度の情報を収集するのは当たり前となっています。ビジネスマンは探しているようで、実は探されている場合の方が圧倒的に多いということに気づくべきです。ビジネスシーンで自分が検索された場合に備えて、正しい情報を発信できるプラットフォームが必要になります。SBI Businessではビジネスマンが自分のビジネス情報を正しく発信し、コントロールできる仕組みを提供します。