宿題もやってくれるコンピュータはできますか?

プロ棋士の「第六感」解明へ 理研と富士通が共同研究


初めはプロ棋士に勝つコンピュータを作るための研究かと思ったのですが、どうやら本来の目的はそのずっと先にあるようで大変興味深い内容となっていました。


そもそもプロ棋士の勘を研究して、そこから「コンピューターが自動的にトラブル解決するシステム」へ視野を発展させることも凄いと思いますが、もしこれが完成したら、ソフトウェアー的なものだけでなく、ハードウェアー的な自己修復可能なシステムにも応用が利きそうで、スタンドアローンで動作する遠隔操作用ロボットなどに使えるかもしれません。


ただ、以前どこかで読んだのですが、在る看護婦は長年働いた病院ではよく勘が働いたが、新しい職場に移ってからは全く勘が働かなくなったことから、経験というデータベースを相当量集めることがまずは必要で、それを何らかの要素に分解し、新たな状況と組み合わせることで解法を導いているように見受けられますので、もしこのシステムが完成しても、まずは経験をどんどんつませる必要があるのかもしれないと思いました。


正直脳の繊細な活動から生まれる勘を、MRIのような荒い観測機器で解明するには、相当困難が伴う長い道のりとなりそうですが、理化学研究所富士通さんには頑張って解明して頂きたいと思います。


tRobo