宇宙服が新しくなりました。

新設計の宇宙服『BioSuit』、MITが開発 | Livedoor News


仕組みは調べていないのでよく分かりませんが、今までとは相当異なるデザイン及び機構の宇宙服が出てきました。今回のは以前の欠点を2つ程改良してありますね。一つは減圧の点で修理がしやすい事、もう一つは記事では別の視点から書かれていますが、重量そのものが軽くなること。

一つ目は言わずもがな、絶対的な精度を求められる宇宙空間での作業に於いて、宇宙飛行士の生存確率が僅かでも上がる事にこれ以上の利点はありません。


2つ目は価格的な事。1kgのものをスペースシャトルが宇宙ステーション等のある高度400km程度の低軌道まで持ち上げるのに大体3万ドル程のコストが掛かる現在、宇宙に不必要なものはできるだけ持って行かないに越した事はありません。どの程度減量されたかは明記されておりませんが、130kgが30kgになっただけで、コストが300万ドルも浮く計算になります。スペースシャトルには7人乗るので2100万ドルも1回の打ち上げで浮きます。


ちなみにロシアのプロトンKロケットを使用した場合は宇宙服だけ運んだ場合で換算すると1回420万ドルの節約になります。とんでもないですね。NASAは結構足が遅いので、これが採用される事になっても実際に使われるのは何十年後かと思いますが、予算無くて大変でしょうからさっさと採用すればいいのにと思いますが如何でしょうか?


仮想空間内、セカンドライフでのロケット打ち上げはタダみたいなものですが、現実はお金が幾らあっても足りませんね。


tRobo