言志四録を再読する

本棚の整理をしていると佐藤一斎著、座右版 言志四録が目に留まったので、ぱらぱらとめくってみた。
学生の頃は最高の人生の書として読んでいたが、今改めて読むと、先生の若い頃に書かれた部分、そしてその時代背景から、先生もまだまだ至っておらず、未熟であったのかと伺える点が僅かながら見受けられる。しかしながらこの本を手にすると、道徳とは何かを原点に立って考えさせられる素晴らしい本であると改めて思わされる。

初等教育の頃から日本の教科書にもこういったものをどんどん取り入れて行くのが後々世の為にはなると考えられるが、そもそもこういった内容を教えられる人間が少ないのも問題であろうか。

どこぞの首相が、どこぞの政治家にこの本を贈ったと言うエピソードがあるが、こういった書物をそのような役職に就き、人から薦められて読み出すようでは如何なものかとその人間の人生に対して、疑問を抱かずにはいられない。

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